蟻壁長押

長押(なげし):長が押しの略。柱を挟み付けた構造部材です。
その取付ける位置により、名称が異なるようです。安岡家の客間では、天井廻り縁の下の天井長押、天井と内法の間の蟻壁長押で、下図のようになっています。
構造部材より、次第に室の格式を表す意匠材へと変化して来たそうです。


天井まで柱を延ばさず、縁を切って天井を浮かす視覚上の効果を狙っています。
この天井を浮かした柱の細工を蟻壁長押柱の細工に示します。


右の床の間(小壁)と左の書院棚の上の壁の
長さが異なる。
更に上に蟻壁長押、蟻壁を見上げる。
(右側の写真)上の写真の右手側の蟻壁長押。

 

 


欄間から見上げた蟻壁長押。
(右側写真)竹節欄間の高さから見る

   

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