左・右瓦と瓦前面デザイン/縁側                   20161003追記

屋根の中央付近で、瓦の山が左右逆になっています。

風の向きにあわせた工夫と思いましたが、そうでもなく、デザイン性が強いと思います。修理保存工事でデザインでなく、水仕舞をよくする作りを知りました。修理保存の右左瓦の葺き分け(クリック)にそのことを記載します。

左、右2種類の瓦は土佐特有の話も聞きました。

近所の家でも古い瓦屋根には、左右の瓦が見られます。

 左瓦        右瓦

左右瓦中心部

陽ざしの 強い日に 左右瓦の変わり線がはっきり。
客間の南妻(2007年11月撮影)と米蔵の下側の屋根(2007年2月撮影)

客間の南妻

米蔵蔵(下側の屋根)



瓦の前面のデザインには、魔除けの意味があるとのことでいくつか、掲載してみました。

座敷の下に置かれていた破損瓦

西座の入口の瓦

上の左右の瓦は微妙にデザインが異なる。
瓦製造者名が「天柳」、「ヤマワ」が見える。

左:屋根上では余り見かけない瓦

  左:西側の門付近で見た瓦
この付近は昭和45年頃に造り替えている。

山内家下屋敷長屋で見た瓦模様。

中心部の巴の形が違う。

 

縁側の凹み

下の縁を見ると30cm幅の板が並べられている。

南側には中央部などに凹みが見え、東側には凹みが見えない。これは雨の当たりの違い。

この凹み何かな?

白の線が

板幅。

右が外側

緑の枠が

凹み。

南側に

見られる

左が外側

東側の縁

 

南側の縁

 
推測:板の厚さに穴を開けるそこに小片を差し込む。

板を打ち付けるのではなく、南は西側、東は北側から並べたのではないだろうか?

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