○ 2010年6月30日 修復作業状況

 ○2010年6月30日 作業状況

 
番屋復元が当初思っていた以上に手続きがあり、当初予定より遅れています。番屋については、別ページで報告していますので、参照して下さい。
住宅地全体が重要文化財に指定されていますので現状変更届けを必要とします。事前の確認で、番屋再建に関しては県レベルの認可となりました。
 解体され部材の状況では、建築当初と同等の工法で再建することは困難でした。耐震工法を取り込むことで、建築の認可を受けることにしました。その工法設計のため石垣の調査を行いました。

 

 まず、石垣の前のツワブキ、小さな木などを取り除きました。すっきりした感じになりました。再建後は、屋根に掛かる木または枝は切る予定です。
 石垣の状況確認のため、石垣の南北を掘ると、北側には裏石が埋め込まれ重層な作りになっていました。
 南側は見た目は2段でしたが、更に1段埋まっており3段の石積みになっていました。下の写真の左側は掘り見えて来た3段目です。
 その掘り起こし時に出てきたのが下写真中央の瓦の欠片です。家の瓦では見かけない模様でした。

   

 塀の瓦を見ると、後から再建した時、家の瓦をかき集めたのか色々な種類(写真上右側)がありました。
 番屋の瓦は、資材用の仮小屋の脇に置かれていましたが、洗浄し使用の可否調査のため、工場に持ち帰りました。使用不可で不足した瓦は、淡路の製瓦工場で焼く予定です。



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