○ 2011年9月2日 修復作業状況

 
 番屋・本門復元は、漆喰壁の塗り、土間三和土(タタキ)工事も終り、残すは周囲工事、建具、畳などを残すだけとなっています。

・本門工事
 本門工事は基礎工事の上に礎石を設置し、礎石の穴に合わせた石を作り、礎石と柱を固定して建てます。屋根は反りを持たせるため、垂木、野地板を2組構成とし瓦を葺きました。番屋と同じように瓦漆喰をして仕上げます。
 上からみると、番屋の反りと合っています。
    


・漆喰壁塗り
 中塗りの上に漆喰を塗り白い壁が前面に出てきます。南側から見ると番屋に浮かんで来ます。

  南東から
   

  南から
   
 
 南西から
  
 
・土間工事(三和土工事)
 馬屋や四畳半の土間は三和土(たたき)で作ります。三和土は、山土+ニガリ+生石灰を水で混ぜた土を何回も叩き固めます。水の量で硬さは変わり、叩くので土の量も思いのほか多いようです。

  土を叩く棒 松椎で作るようですが、作業中に折れることもあるようです。
   

 馬屋の三和土 固さはコンクリート並です。土ですので優しい感じがします。
        割れが入らないように連続面一気に多人数での作業になります。
  
 なお、馬屋梁の上に猿耳(建築の形式と規制 参照)があります。
 

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