● 防火水槽・ポンプ室工事    新規 2019年7月14日

 文化財修理保存の規定により50トンの水を湛える防火水槽・ポンプ装置を造る必要がある。当初、南側の設置を予定していたが、景観から道具蔵の北側に設置することにしました。水槽の水は西の井戸から給水するため、庭を取り囲むパイプを埋め込んでいます。
 防火水槽を本格的に掘り込む前に、古図上に古物 木納屋との建物が書かれていますので、試掘を行いました。
 
        2019年5月23日 撮影
 その結果、下写真の右側(神棚にあった同型の物)だけであった。
 
        2019年5月23日 撮影
 解体前に道具蔵の裏の土を「手で掘ってたらエンゼルが出て来たよ」。
 
         
 雨が降るので土壁が崩れないようにシートを被せ、支えを設置補強します。深さは背後の道具蔵がすっぽり入りそうです。

        2019年6月16日 撮影
 最終には掘り込みは3mとなります。
 
          2019年6月17日 撮影
 この土壁に先端に刃が付いた鉄筋ドリル(ロックボルト)を打ち込みます。その本数は50本近くになります。

 
        2019年6月20日 撮影
 そのドリルは穴があいておりそこからコンクリートを流し込むと先端穴からドリルネジを伝わってコンクリートが流れ出て(下写真の赤字の脇にネジの頭が見え灰色の筋が見える)きています。
 
        2019年6月26日 撮影
 この土壁に穴の開いた鉄板(法面補強材に同じ)を被せます。内側に水槽の箱鉄筋を組み立てます。
 
        2019年7月19日 撮影
 ふたを被せそこに鉄筋を組み立てます。
 
        2019年7月22日 撮影
 水槽にコンクリートを流し込みます。
 
        2019年7月24日 撮影
 ポンプ室組立中、写真手前の水槽の上に四角穴がある。
 ポンプ室のコンクリート流し込む資材を後日運び出し閉じる。
 
        2019年8月29日 撮影
 水槽の上のポンプ室の枠組み鉄筋組み上がる。
 
        2019年8月29日 撮影
 完成した水槽の中、資材運び出した穴から入る。
 光はポンプ室への抜け口からの差し込む。
 
        2019年8月30日 撮影
 ポンプ室にもコンクリート流し込み枠組みを外す。土補強の鉄板も外し土を埋め戻す。
 

        2019年10月3日 撮影
 水槽にパイプを接続する。
 
        2019年10月5日 撮影
 井戸からの50トンの水を入れるのにどれほどの時間を要するのか。
 ポンプ室の外観は景観に違和感を与えないように道具蔵に合わせる。
 
        2019年11月26日 撮影
 上写真の手前には竹垣を置き、座敷部から視線を遮断。        
         2019年12月18日 撮影   
 少し時間が経ち、青竹が白くなって来ている。
 ポンプ室には大型のポンプが設置されている。
 
        2019年12月19日 撮影
 この時点ではまだ、50トンの水槽は満タンになっていない。
 井戸のポンプと連動し、自動的に汲み上げ、適宜に停止する。
                   
 
                      
● 防災工事状況 先頭

                     
 保存工事状況 先頭

                     ● 安岡の家住宅<重要文化財>先頭


       2013年3月5日撮影