主屋の解体工事 瓦下ろし

 主屋の瓦葺き仕方が客間、居間側でことなりました。客間側は近年葺き替えが行われいました。
 それでも野地板の痛みはひどかったです。

・ 客間の屋根
 仮設に上から近くに瓦を見れます。
 瓦にも色々あり、手作りの面白さにを覚えました。何時か紹介したいと思っています。
 
 上から見た瓦、問題がない屋根に見えますが、瓦は焼きが甘い、経年劣化とか、
色々の瓦が混じっていたので大きさ調整のため欠いたりしているので、多くは再利用
が難しいようです。
 前述のように客間側は葺き替えを行っていますが、瓦土を取除いた野地板はボロボロです。
 相の間は座敷に継ぎ足したので雨漏りひどくかったようです。
 
 客間の庇部近年取替えています。
 見るからに新しい木となっていて、以前の工法が不明でしたが、北東の角に古いのが残っていました。
素人にはその違いは分かりませんが、建てたときの工法としてこのような作りとなるのでしょう。


 屋根板を取り除くと、椽(垂木:タルキ)は取替えているので朽ちていないが、降棟木はボロボロでした。
 屋根板を外すと梁でも端の部分がボロボロ(雨と白蟻)の物もあり取り外し修繕が必要のようです。
 
・ 居間の屋根
 居間の屋根ですが、北側と南側で異なっていました。
 北側は野地板まで葺き替えたのか、野地板の上に瓦土が置かれていました。一部にヨシズの残骸が
見えました。

 瓦を外すと野地板が出て来ました。こちらも屋根板は大分傷んでいます。
下写真の緑枠の箇所は土間の明り取り用に上げ窓になっていた箇所です。雨の日の塞ぎ忘れか、
雨漏れか下の棟が腐っていました。どのように補修するのでしょうか。

 
 居間の南側の瓦を取り除くと一面ヨシズとなっていました。
 下写真の奥、手前は客間の野地板を取除いた椽が見えます。

 ヨシズは竹で抑えられています。
 ヨシズを取り除くと丸竹が出て来ました。


 屋根の上の竹を横から見る。最初は真っ直ぐに取り付けたのだろう。
 曲がり柔軟性が重い瓦を支え続けていたのか。




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