● 主屋修理保存工事 基礎工事 その2(タタキ)

 主屋の床下は礎石の高さを合わせが終わり一見整地されたように見えます。
 以前のタタキを取り除くとシロアリの蟻道がありました。シロアリ被害予防もあり、基礎面に防蟻処理を施しました。

床下のタタキ工事をします。タタキの箇所には土を流し込むので板で境を作っています。
 タタキは土に石灰と少量のニガリを混ぜたのを敷き叩きます。土と石灰の配合は土により異なりますので、配合の割合を変えて確認します。今回は4;1、5:1、6:1の三種類の配合で最適のを確認しました。
 上の写真全面(約百畳)にタタキ(土)を敷き多人数で一斉に叩きます。
 叩き棒を次に紹介します。


タタキではないが使用例
上側柄が折れている

 叩いた後は土がピカピカ光っている感じです。


 タタキの上に菰を敷いて養生をし、軸部の組立てを待ちます。


 菰は高知県外から購入したそうです。
 菰で覆われていない礎石は縁用の礎石でこの部分にもタタキ作業が行われます。

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