光処理

 礎石の凸凹に合わせて柱の底面を合わせることを、光処理と言います。
 光処理の由来は知りませんが、処理結果を見ると柱と礎石の間に光が通る隙間もないことではないかと思ったりします。その技が不思議で、自分興味ですが、紹介します。
 まず、礎石に描かれた中心線に合わせて柱を置きます。
 礎石との隙間に小さなクサビを入れます。


 このクサビの挟み込み水準器で垂直を確認し、柱が自立する状態とします。
 この状態で大工コンパスで礎石の凸凹を柱に書きこみます。


 これに合わせて削ります。
 これでは柱の中心部は合いません。一旦削ると合わせを行います。
 礎石と柱の整合性確認のため柱のトップを叩くこともあります。


 必要であればさらに削り込み完成です。凸凹の礎石上に柱が自立します。
 その柱の底面は礎石の凸凹を写し取った感がします。


 この柱が合わせた礎石です。

 赤線のクロスか柱の中心点で、薄く見える黒い四角枠は、柱トップを叩いたとき出て来た松脂です。
 礎石上に置くことによりシロアリの被害が抑えられますが、最終設置するときには柱の下部に防蟻処置を施します。
 

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