● 主屋竣工 比較(座敷部) 新規 2017年4月8日
主屋の修理保存工事が終了しました。
工事前と工事後の写真を並べ紹介します。
その1 主屋の座敷部と居室部の連結した箇所
●工事後 2017年3月
上写真の右手前側の建物跡は便所。上右端が式台(玄関)。
●工事前 2007年3月 撮影
解体などの資材の痕跡から元の状態に復元したので違いが見える。
写真左側の戸の脇塀の高さ違う。
●工事前 2008年3月 撮影
上の写真は2007年写真の南(右)側が見えます。
上部の屋根に続く下側の式台(玄関)で、修理前の方が長い。
写真の右側が便所。
●工事前 1960年頃 撮影
台風の後に撮影。中央に台風で倒れた木(道具蔵に掛る)。
2007年のと木の違いはあるが建物にはそれは見えない。
その2 座敷部 南東角
●工事後 2017年3月
座敷の周りの白いのは排水路の上に敷かれた砂利石。
●工事前 2007年7月
修理前(下写真)後(上写真)の違い
周りが障子とガラス戸 障子戸からガラス戸には昭和初期に変わる
上写真で右奥に白壁(弘化四年建立の部屋の痕跡)見える
修理保存工事は座敷は原則文化七年建立状態に復元の為撤去
上部の違いを以下に示します。
●工事後 2017年3月 ●工事前 2007年7月
修理後(左写真)前(右写真)の違い
雨樋の無しと有り、軒先の反りのの有りと無し
雨樋無しと下に排水路を構築
軒先の反り 北東の角に痕跡がありそれに従い作り込み
その3 座敷部廊下
●工事前 2005年10月
外側を障子からガラス戸に変えて出来た段差をなくす為か畳を敷く。
その畳を2007年に取り除く(下写真)。
その畳を2007年に取り除くと廊下に白アリ被害。上写真の白い箇所。
●工事後 2017年3月
極力古材を残すように痛んだ箇所のみを繕っています。
上写真で上側の二枚は痛みが激しく大きく変えています。
この部分は少し板幅を既存のより広くしています。
既存の板は経年で痩せていたので、廊下に多くのスリットがありました。
修理後は下の写真ように、前述の対策でスリットが少なくなりました。
このような補修をもう一つ紹介します。
2005年10月の写真腰高障子の板に障子紙で穴を塞いだ箇所があります。
この穴は節穴でした。
年輪の線形も似させて修理されています。
● 主屋修理保存工事 先頭へ
● 修理保存工事状況 先頭へ
● 安岡家住宅<重要文化財>先頭へ