松の木があった頃  根松の切り株 根松の根

● 松のある頃(昭和27年1952年)に正面左(西側)から撮影

* これらの松は、横になっている「寝松」が1966年に枯れ切り倒し、その他も1970年初期に枯れました。

* 左端の木は檜で、これは台風で倒れ、現在次の世代が育っていました。その檜も番屋復元工事で伐採しました。

寝松の切り株

 樹齢(年輪:210年 1755年 宝暦4年誕生

 幹周り:270cm

 幹の直径は約110cmで
   長い方は93cmで、短い方は20cmです。

 幹の成長 短い方で計算
   210年/20cm=10.5年/cm

寝松の根

 番屋復元工事で番屋敷地を掘り返すと寝松の根が出てきました。
 その根は枯れておらず生きている感じです。
 松明の油がしみ出てきます。

 太い部分の根の直径は約20cm
で、年輪約120年です。

 高知県立森林技術センターに問い合わせると、
  「上部の幹が無くなったら、根は成長したり生き残ったりしません。」

  「伐採(1966年)後45年も経過して地中で根系部が残って、油がしみ出るのは驚きです。」
 とのことでした。
  年輪については「
幹の年輪と同じように考えていただいて大丈夫だと思います 。幹も根も 枝も毎年形成層で新しい細胞が作られて、内側は木部、外側は樹皮へとなります。マツは、  はっきりとその経緯がわかりやすく年輪として残ります。ごくまれに似年輪というものがみられ ますが、ほぼ成長年数を示していると思います。」 


 年輪を幹と根を同じよう考えると、太さと年輪を比較すると、根の成長は幹の成長半分以下です。ゆっくりした速度で目が混んだ年輪になっています。

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