番屋・本門復元工事は、10月末に竣工しました。昨年の12月からの約11ヶ月間の工事でした。
 石、木、土、漆喰、竹、藁で作った家は落ち着きを感じます。
 完成した番屋をご覧下さい。


         
撮影(2011年11月16日) 県道から
 番屋の右側に本門が見えます。
 いずれも文政13年(約180年前)に戻っています。その頃は大きな松の木が前面にありますが、今は広葉樹で覆われ後の母屋は見えません。180年前と山並みは変わらないのでしょう。


 
            撮影(2011年10月31日)南東から
 同じ方向から昔の写真。



       
撮影 昭和4年
 木々の様子と石積みの高さが違って、現在より一段ほど高くなっています。



      
撮影(2011年11月16日)南西側から
  今年は菊を株ごと植え替えたので、大きく丸く11月中旬過ぎから咲き出し、満開なりました。12月中旬頃には、大きな台湾カエデの木が真っ赤に燃え、又違う景色になっているでしょう。



        
撮影(20111119)門の内側(北側)から
 番屋は雨樋を設置しませんでしたので、屋根瓦から落ちる雨雫を眺めもいいものです。雨樋がないので、水が跳ね、番屋・本門の周囲の三和土が雨で光るのも良いものです。番屋の北側の屋根には新しく焼いた瓦を葺いています。写真では少し見え難いですが、屋根の反りで瓦が作る曲線が見る位置で変わり、面白いです。
 内側ですが、四畳半に障子戸を入れ畳を敷くと落ち着いて番屋の部屋(番人の常駐部屋)には見えません。




 
四畳半ですが、畳5枚を敷いています。奥の2枚が7分畳で2枚で1.5畳です。畳1枚の大きさも現在のより大きいので、実際にも少し大きいと思います。

 馬屋も絵馬を掛け、馬を繋げたくなります。


 
今回の工事で木の力を感じました。
 
そんな話を「番屋復元工事と木の変化そして棒打ち」に掲載します。
 
番屋の話が多かったので本門に関しての話題を「文政13年建立本門の謎」を掲載します。


                    ● 番屋復元工事状況 先頭

                    ● 安岡の家住宅<重要文化財>先頭


○ 2011年12月16日 修復作業状況