● 主屋居室部南西屋根工事
これまで紹介した瓦工事に重複するのもありますが、主屋居室部の南西屋根の工事の流れを次に示します。
まずは古い瓦状態

この屋根状態での屋根裏は魑魅魍魎の世界

天井裏を覗くと蜂も同居

瓦を下ろすと、萱と野地板が出て来る。

萱を取り除くと、天井裏から見えた丸竹が出て来る。

この竹の並び、この曲がり好きであった。

瓦の桟もなくなり柱組のみとなる。

全解体後、整地、タタキ、礎石据え付けする。
必要な繕い、新規材などで棟上する。

棟に垂木を設置する。

今回は構造力学的屋根は軽くすること、
当初は竹桟でなったことから、松の野地板が敷かれた。

野地板に瓦留めに、防水用のシートを張る。

瓦の高さ揃えるように高さを調整し瓦用の桟(横)を取り付ける。

瓦用の桟(縦)を取り付ける。
この時、瓦を留める銅線も桟に取り付ける。

瓦を上げる。

そして瓦を葺く。瓦葺き工事こちらを(クリック)参照。

棟 丸瓦、頂稜にノシ瓦、雀口など隙間に漆喰を塗る。

● 主屋修理保存工事 先頭へ
● 修理保存工事状況 先頭へ
● 安岡家住宅<重要文化財>先頭へ