主屋居室部南西屋根工事

 これまで紹介した瓦工事に重複するのもありますが、主屋居室部の南西屋根の工事の流れを次に示します。
 まずは古い瓦状態
 
 この屋根状態での屋根裏は魑魅魍魎の世界
 
 天井裏を覗くと蜂も同居
 
 瓦を下ろすと、萱と野地板が出て来る。
 
 萱を取り除くと、天井裏から見えた丸竹が出て来る。
 
 この竹の並び、この曲がり好きであった。
 
 瓦の桟もなくなり柱組のみとなる。
 
 全解体後、整地、タタキ、礎石据え付けする。
 必要な繕い、新規材などで棟上する。
 
 棟に垂木を設置する。
 
 今回は構造力学的屋根は軽くすること、
 当初は竹桟でなったことから、松の野地板が敷かれた。
 
 野地板に瓦留めに、防水用のシートを張る。
 
 瓦の高さ揃えるように高さを調整し瓦用の桟(横)を取り付ける。
 
 瓦用の桟(縦)を取り付ける。
 この時、瓦を留める銅線も桟に取り付ける。
 
 瓦を上げる。
 
 そして瓦を葺く。瓦葺き工事こちらを(クリック)参照。
 
 棟 丸瓦、頂稜にノシ瓦、雀口など隙間に漆喰を塗る。
 
 

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