● 主屋修理保存工事 瓦工事

 主屋の屋根工事は2013年10月頃から客間から行なわれました。
 平成19年に補修工事した箇所は良いのですが、他は野地板の痛みはひどかったです。
 瓦下ろしは居間の屋根の瓦下ろし工事に、再利用可否を調べながら進みました。
 瓦下ろしは工事は2013年12月までに終わりました。
 その工事については、主屋工事 瓦下ろし工事を参照して下さい。
 
 蔵から主屋までの瓦下ろし工事で瓦に刻印された屋号が約100種類ありました。
 整理ができたら報告したいと思っています。
 平瓦の屋号刻印を紹介します。
 中山林 野市産(産地確認は野市史談会 平成10年3月号より)
 

 中庄 前述資料には未掲載
 

 山北喜 山北産か?
 

 安岡家で見た軒丸瓦で少し定型と異なるのを紹介します。
 軒丸瓦とは隅降棟の先頭に置かれる丸瓦で、巴、文殊、圏線が描かれているそうです。
 その文様、中心部に巴(三つ巴)、その周りの点々を文殊、点と巴の間に描かれた円を圏線と呼称するとのことです。安岡家の丸瓦で圏線を見た覚えがありません。
 丸を先で細いのを尾と見れば下写真の3個の丸軒瓦は最下段が左巻き、中間及び上段が右巻きになります。巴の先(丸)の位置も上一下二の安定した三角と上二下一の逆三角形があります

 
 文殊の数も下写真のように下の丸瓦18個で、上は2重巻きとか色々あります。
      
 
 瓦を使い回しているからこのようにバラバラの組み合わせになったのでしょうか。
 
 
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