● 主屋修理保存工事 木(解体)工事

 主屋の屋根工事は2013年11月頃から客間から行なわれました。
 米蔵解体工事の始めた頃、主屋・居間・西座の降棟付近からシロアリが巣立つのを見掛け、シロアリ駆除をしました。被害を想定していましたが、瓦下ろしで出て来た木部は、シロアリの美味しい餌場になっていました。
 写真シロアリが巣立った降棟
 
 土間の梁が明り取り窓の閉め忘れで、雨に濡れ腐っていました。
 他の大きな梁棟は大丈夫かと思っていましたが、雨漏れのためか、予想以上の被害が出ています。太い棟梁などへの被害も多く悔しく、哀れににも思います。
座敷部の棟の被害
 
 悲しくなる被害の話が多くなりましたが、余裕を持って仕事をした人の痕跡を紹介します。
 金輪継のオスとメス細工が合わないと力がでません。細工を合わせた両者を同じ文字を書いて接合します。
 
 上の写真では梅の字とあり、梅と書かれた材同士で結合します。
 そこにこんなのがありました。
 

 ムカデですね。墨壷の竹さし(割竹の先をほぐした筆)で書いたのでしょう。
 これを二匹描く余裕があった仕事に羨ましく思います。

 木部の解体工事そして、その解体工事で色々の発見もありました。
 工事状況を主屋工事 木部解体工事、発見した墨書などを発見の頁で紹介します。

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