・家の増改築
幼くして一家の主になった恒之進は、生活の主体は郷士の郷(農作業)より、士(武士)の生活に移っていたのではないだろうか。外国からの脅威などから藩が郷士の力を必要としたのかなどその理由は判断できないが、格が上がるに従い、それなりの増改築を実施して行きます。
そのことを、絵図などで説明します。
恒之進が行なった増改築の箇所を絵図に色を付けて以下に示します。
(1) 御成門
図で茶色を付けた部分が御成門です。この部分の現在の状況は次の写真(緑の箇所を含め撮影 日時 2008年5月)です。
文助日記には、
『弘化四丁未年 同三月本町御屋鋪内膳様御養子ニ御出被為遊候ニ付御国内御巡見・・・・ 此時儀御成門建上ケ上段出来ル』とあります。
(2)奥納戸(化粧部屋)
御成門の正面にピンク横線を付与した上の部分です。
『弘化四丁未年 二月廿八日南御屋鋪槙姫様山北村浅上宮江御参拝・・・・』
絵図に「湯殿」、「雪隠」と記載していますが、風呂桶とか、便座は無く通常の部屋でした。
201501訂正
絵図に「湯殿」、「雪隠」と記載されている箇所と上の写真に写る屋根は大きさが違っていることが判明しました。その詳細は建物の移築(奥納戸)
*上の文助日記に出て来る内膳様、槙姫は誰か。 槙姫と内膳に紹介します。
左の屋根部分が奥納戸
下↓(撮影2005年9月)現在の状態